通常の乗車券や入場券はもちろん、無効印が押される前の券面や、収集が比較的難しい精算券などの券面記録として有効かと思われます。
なお、私が取っている方法の紹介となります。難しくテクニックが必要で、慣れが必要だと思われます。また、どのようなカメラでも撮影できるとは思っていなく、撮影できるカメラは限られると思います。まずはお手持ちのカメラで試すしかないと思います。
また、この方法以外には、ポータブルスキャナを用いて改札内で切符をスキャンする方法や、改札内にあるコンビニのマルチコピー機にUSBメモリを持ち込み、スキャナする方法もあります。
用いる機材
一般的な写真撮影と異なり、スマートフォンよりもデジカメや一眼レフが優れているとは限りません。お手持ちの様々なカメラで試してみることが重要かと思います。なお、私が所持しているスマートフォン(iPhone5s)とデジカメ(Canon PowerShot SX600HS)の場合、スマートフォンの方が幾分きれいに撮影できます。現地での撮影手順
きっぷを手にしたら、パスケース等平らなところに置き、カメラを向けます。グリッド線表示ありの設定にすると、傾きがよく分かります。
下記に撮影ポイント、注意すべきポイントを挙げます。
明るいところに立つ
明るいところを探し、光がよく入るところに立ちます。ただし、直射日光が当たると色合いが変わってしまう場合があります。
夜間や屋内の場合は蛍光灯の下に立ちます。
蛍光灯の下で撮影する場合に参考図
NG例とOK例
影やグラデーションが入らないようにする
蛍光灯の配置によっては影が入ったり、グラデーションがかかる場合があります。立ったまま自分が回転したり移動したりし、影が入らないようなポジションを探します。
NG例とOK例
NG例とOK例
きっぷを平らにする
丸まった状態で撮影してしまうと後から補正が困難となります。手できっぷを平らに伸ばしてください。
NG例とOK例
NG例とOK例
魚眼レンズ風になっていないことを確認する
レンズによっては魚眼レンズ風に映る場合があります。このように映る場合は回避策がない場合もあります。
ブレないようにする
当然のことですがぶれないように注意します。
NG例とOK例
近づけすぎない(ピントを合わせる)
一般的なカメラでは、きっぷにレンズを近づけすぎるとピントが合いません。近づけすぎず、5cm~10cm程度離し、ピントがあった状態でデジタルズームを用いた方が良くなります。なお、光学ズームを用いた場合は再びピントが合わなくなる場合があります。
NG例とOK例
正面からまっすぐに撮る
正面からまっすぐに撮影します。斜めにならないよう注意します。
NG例とOK例
撮影後の画像編集
撮影後、画像をそのまま用いても構いませんが、画像編集を加えることで更にクオリティを上げることができます。加工が必要な工程のみ手を加えるのでもいいかと思います。
下記ではGIMPを用いた編集例を示します。
トリミング
きっぷの大きさに合わせてトリミングします。
【GIMPの場合の手順】
・ツールボックス>矩形選択 をクリック
・きっぷの大きさに合わせて範囲を選択する
・画像>選択範囲で切り抜き
歪み補正(遠近法)
歪みを直します。
【GIMPの場合の手順】
・ツールボックス>遠近法 をクリック
・方向「正変換」「逆変換」の設定はお好みで
・きっぷの頂点4か所の位置を合わせる
・変形をクリック
サイズ調整
画像のサイズを変更します。
エドモンソン券(5.75cm×3cm)で、600dpi相当の解像度の場合は、計算すると1358×709pxとなります。
【GIMPの場合の手順】
・画像>画像の拡大・縮小
明るさ・色調整
明るさや色を必要に応じて調整します。
GIMPの場合、色>「カラーバランス」「色相-彩度」「着色」「明るさ-コントラスト」それぞれをクリックし、それぞれいい感じになるよう値を調整します。
なお、同様の背景のきっぷで、スキャンした画像を隣に並べると、比較しながら作業することができます。
下記では、右側に見本となる画像を表示し、見本へ近づけていきます。
完成
こちらで完成となります。
【比較用】スキャナを用いてスキャンした画像
使用した環境、ソフト等
・カメラ
・Apple iPhone5s iOS11.3.1
・パソコン
・OS Windows10 Home バージョン1803
・画像編集ソフト GIMP 2.8.22