関釜(かんぷ)フェリー「はまゆう号」「ソンヒ号」の乗船記です。
青春18きっぷ旅大応援キャンペーンで乗船しました。
キャンペーンの概要
下関と韓国・釜山を結ぶ関釜フェリーに青春18きっぷで格安で乗れるキャンペーンがあるのを知り、利用してみました。このキャンペーンは約5年ほど続いているようです。
青春18きっぷ旅 大応援キャンペーン | 関釜フェリー
2等室の費用
行き 運賃4,500円+港湾施設使用料620円+燃油サーチャージ1,500円+国際観光旅客税1,000円 合計7,620円
帰り 運賃4,500円+港湾施設使用料7,000ウォン(771円)+燃油サーチャージ15,000ウォン(1,653円) 合計6,924円
このキャンペーンでは青春18きっぷを提示すると、2等室の片道運賃9,000円が半額の4,500円になります。ほか燃油サーチャージと国際観光旅客税を合わせても片道7,000円程度で外国に行くことができます。
青春18きっぷ旅とフェリー乗船を組み合わせて旅をしてほしいのが趣旨のようですが、スタンプの数や日付は問われないため別手段で下関まで移動しても構いません。ただし2024年1月10日が期限となっている必要があり、昔使った青春18きっぷは使用できません。
このキャンペーンを利用する場合はネット予約はできず電話予約のみです。ネットで空室状況を軽く確認してから電話予約しました。
eSIMの購入と設定
下関港はWi-Fi機器レンタル屋さんやSIM屋さんがなく、韓国での通信手段として今回はeSIMを使ってみました。詳細は下記記事をご覧ください。
下関港国際ターミナルに到着
下関駅から下関港国際ターミナルへは跨線橋(ペデストリアンデッキ)で繋がっており、地上に降りずにたどり着けます。
1階はほぼ何もありません。きっぷうりばや乗船口は2階です。
到着後きっぷうりばでチェックイン手続きを行います。
出発案内ディスプレイ
電話予約した場合でもこの申込書を記入します。
ここで
・行き 運賃4,500円
・行き 港湾施設使用料620円
・行き 燃油サーチャージ1,500円
・行き 国際観光旅客税1,000円
・帰り 運賃4,500円
を支払います。
・帰り 港湾施設使用料7,000ウォン(771円)
・帰り 燃油サーチャージ15,000ウォン(1,653円)
は釜山港で支払います。
往復で予約した場合、行きと帰りで2枚乗船券が渡されますが、帰りの券はこのまま使うことができません。釜山港でチェックイン手続き時に帰りの券を渡して、釜山港で発行した乗船券に引き換える必要があります。
行きのチケットには部屋番号が記載されています。帰りのチケットの部屋番号は未定のためか000とダミーの数字が入っています。
韓国の入国申請書も渡されました。こちらは時間のあるときに記入し、釜山港での入国審査のときに渡します。
待合室の椅子は少なく、立ったままで乗船時刻まで待機しました。
ターミナル内の案内サインは4か国語表記です。
フェリーの模型
カフェは休止中でした。売店ではちょっとしたものが売られていました。
団体の客もいるようで、税関入口に貼り紙がありました。
下関港で出国審査
乗船開始時刻になれば出国審査を受けます。列に並び、パスポートのカバーがある場合ははずして、メガネかけてる人は外して、パスポート渡して待つだけでした。数十秒で手続きされて出入国証印(スタンプ)押されて返ってきます。
出国審査を通った後はすぐ近くにのりばかあります。
「はまゆう号」に乗船
往路は日本国籍のはまゆう号でした。
船内ところにあった館内の案内図
2等室は1部屋につき11個簡易布団があり、それが10部屋ぐらいあります。当日は7人入っていて4つは空きでした。乗船券に部屋番号は記載されていますが寝床は指定されていないので、先着または部屋の人と相談して寝床が決まります。コンセント隣や端の布団が人気で先に埋まります。部屋は男性女性わけて、また日本人と韓国人わけて部屋割りが決められているようです。
フェリー利用者は60歳台の年配の人が多かったです。
2等室は仲間同士の交流と公式ホームページに書いてある通り海外旅行のベテランの方々による談話が行われていました。会話に入るか否かは自由です。
消灯時刻は22:30~6:00です。この時刻になると部屋の電気が自動的に消えます。廊下やお手洗いの電気はいつでもついており深夜でも利用可能です。
コンセントが部屋に2か所しかありません。ロビーにも充電コーナーがありますが鍵はかけられません。部屋の人と相談して部屋のコンセント使うのがいいかもです。
下関を出発して1〜2時間はドコモの電波が繋がりますが次第に弱くなり圏外になります。
1階のテレビ試聴コーナー
自動販売機コーナーは日本円のみ使用可能です。
船舶電話 NTTドコモ ワイドスター2簡易公衆電話機 サクサ株式会社
・Edyは使えないようになっていました。
・英語表示に切り替え可能
・日本の100円硬貨のみ使用可能、韓国ウォン使用不可
・一度に100円玉4枚まで投入可能、5枚目を入れても返却されました
・初回36秒200円、追加33秒100円です。
甲板は深夜や強風時は出られないようです。
エレベーター
1階=4DECK
2階=5DECK
3階=6DECK
です。1DECK~3DECKは入れないようです。
撮影コーナー
フェリーの模型
館内の案内サイン
喫煙コーナー
非常時に鳴る信号音の説明
レストラン
2階レストランの営業時間は19:45〜21:00、6:30〜7:30と短いので、行きたければ営業時間内に最優先で行くのをおすすめします。
入口で食券を購入します。
中で食券を渡すと呼び出しベルが渡されます。お料理が出来上がるとベルがなります。
スーパーで買ったお弁当を持ち込んで食べている人も多かったです。2階レストランは持ち込み物の飲食不可で、3階ホールは持ち込み物の飲食可能です。
釜山港には6時には着いていましたが、下船時刻は8時です。
下関~釜山は約12時間もかかりませんが約12時間かける超ゆとりのあるダイヤとなっています。夜の入出国審査は早めに終わらせて20時頃にはターミナルビルを閉めたい、朝の入出国審査は早朝に審査官が早く来れない、などの事情がありそうです。
下船後、釜山港で入国審査
釜山港に下船後、まず入国審査です。
韓国人と韓国人以外(外国人)で並ぶ場所が分かれていますので、後者の方に並びます。
順番が来ると入国申告書とパスポート渡して手続きされ、隣の機械に人差し指置いて指紋を読み取り、顔写真を撮影して、シールが貼られて終わりでした。会話や質疑応答はありませんでした。何かあれば英語で質疑応答があるのだと思われます。
これで釜山に到着です。
釜山港から釜山駅までは歩道橋で繋がっており徒歩約10分です。一度も地上に降りずに釜山駅へたどり着けます。
復路、釜山港国際旅客ターミナル(부산항국제여객터미널)でチェックイン手続き
釜山港国際旅客ターミナル(부산항국제여객터미널)
星希号(SEONG HEE ソンヒ号)
釜山港でも申込書を記入します。申込書とパスポート、下関港でもらった乗船券を渡して手続きします。窓口では日本語で対応してくれました。
・帰り 港湾施設使用料7,000ウォン(771円)
・帰り 燃油サーチャージ15,000ウォン(1,653円)
も支払います。日本円で支払うことはできません。
ここで釜山港発行の乗船券に引き換えてもらえます。こちらには部屋番号が記載されています。
釜山港で出国審査
出国審査へ向かうと、まず手荷物のX線検査とボディチェックがありました。
出国審査はパスポートを渡すと手続きされ、会話せず数十秒で終わりました。
搭乗時刻まで待合所で待ちます。
「星希号」(SEONG HEE ソンヒ号)に乗船
韓国籍の船で、はまゆう号と大体同じ構造になっています。
ロビーの充電コーナーとダイヤル式ロッカーはありませんでした。2等室の部屋の照明は自動で消灯・点灯されず、手動で行う必要がありました。他ははまゆう号と大体同じです。
案内図
船内の階段
廊下
2等室
布団
コンセントは日本タイプと韓国タイプ(Cタイプ)どちらもありました。
船内のコンビニ GS25
GS25は韓国で大手のコンビニブランドです。商品は韓国のものしかありません。値札は韓国ウォンで記載されています。お支払いは現金のみで、韓国ウォン、日本円どちらでも可能でした。日本円の場合、8.5ウォン=1円で換算されるようで、相場通りのレートでした。
コンビニで買った韓国の商品
なお食肉系は日本に持ち込むことができないため、下関港の検疫を通る前に食べる必要あります。
免税売店
自動販売機は日本の商品が売られています。硬貨は日本円のみ使用可能です。
レストランはメニューが少なめでした。
3階のホール「LAON」は持ち込み物の飲食可能です。
エレベーター
1階コンビニ・免税店前の休憩コーナー
1階にカラオケコーナーやゲームルームがありました。カラオケコーナーは有料です。ゲームルームは現在営業していないようです。
船の模型
外貨両替のレート表示板がありましたが、今は船内で外貨両替はしていないようで無表示でした。
撮影コーナーと船舶電話コーナー
船舶電話 NTTドコモ ワイドスター2簡易公衆電話機 サクサ株式会社
はまゆう号と比べ画面表示が少々異なります。
甲板
墜落注意の看板がありました。こういう微妙な日本語訳を見ると海外旅行をしている感が増します。
こちらは「侵入ぞめり」と書かれています。
明け方になると関門海峡を通り、海上保安庁の関門29番の灯浮標が見えました。
下関港国際ターミナルに到着し、7時45分に下船開始です。
下関港で入国審査・税関・検疫
その後の税関では該当物がない場合でも申告書を記入する必要あります。この用紙は船内で入手できますので予め記入しておきます。もし記入できなかった場合は下関港にも申告書と記入台があります。
渡すと確認され、大阪ですか?新幹線で来られたんですか?とか軽い日常会話を挟まれました。そして扉をくぐると船旅の出発点、待合ロビーに帰ってきました。
JR下関駅へは徒歩で5分程度です。
これにて乗船記は終わりです。
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