2018/12/06

発色可能な色数で見たLEDの種類

発色可能な色数で見たLEDの種類についてまとめてみました。

3色LED


赤と緑の組み合わせによって橙色が再現されている(大阪市交通局 住之江公園駅バス発車案内)

赤、橙、緑の3色が発色可能なLEDです。橙は赤と緑の組み合わせによって再現され、赤と緑の2つの発色素子のみで構成されています。

マルチカラーLED/フルカラーLED

赤、青、緑の組み合わせによって再現されている(阪神梅田駅改札口LED電光掲示板の種別部分)


発色素子が縦方向に並んでいるLED(阪急梅田駅茶屋町口LED電光掲示板)

赤、橙、緑以外に青や白など多彩な色が発色可能なLEDです。多くは赤、青、緑の3つの発色素子で構成されており、この3色の発色具合の組み合わせで様々な色を表現しています。

見た目だけでは正確な判断が難しく混用されることが多い「フルカラーLED」「マルチカラーLED」の2種類の呼び方についでですが、概ね下記のような区別があるのではないかと私は認識しています。

マルチカラーLED
発色可能な色数が限定されており、7色発色可能なもの。赤(ON/OFF)、緑(ON/OFF)、青(ON/OFF)の組み合わせで(黒も1色と数えると)8色となる。中には16色発色可能なものをマルチカラーと呼ぶものもあり。

フルカラーLED
数百色〜数万色の発色が可能なもの。アンチエイリアス対応で滑らかな表示もフルカラーLEDで再現されている。

よって、表示色数が8色以上あればおそらくフルカラーLEDである、という判断ができます。しかし、8色未満のものについては、マルチカラーLEDなのか、あえて他の色を使用していないフルカラーLEDなのか、判断が難しいところです。
ただし、一般的にフルカラーLEDの方が高価となるため、特に必要がなければマルチカラーLEDとして導入しているものが多いようです。

白色LED


左側は白色LED、右側はマルチカラーLEDで、同じ白色でも見た目が異なる例(阪神梅田駅改札口LED電光掲示板の種別部分)


上段は白色LED、下段はフルカラーLEDで、同じ白色でも見た目が異なる例(東海道新幹線 新横浜駅 改札口LED電光掲示板)

白色のみ発色可能なLEDです。フルカラーLEDやマルチカラーLEDよりも色数が少ない分安価となるため、白色しか使用しない領域でよく用いられているようです。

マルチカラーLED/フルカラーLEDと白色LEDを併用している表示機で、同じ白色でも見た目が異なるのはこのためです。

コラム:アンチエイリアス表示対応のLED発車標

一部のLED発車標では、アンチエイリアス対応のものがあります。
LEDの光度を素子毎に多段階に設定可能で、LEDでありながら滑らかな文字を表現することが可能です。
ただし、ドット絵再現の観点からすると、制作に非常に時間がかかったり、厳密な再現が実質不可能なものもあります。

アンチエイリアス対応のLED発車標:東海道新幹線、東海道新幹線 乗車口案内、JR東日本 新幹線 フルカラーLED(東京/上野/大宮/仙台/盛岡タイプ)、JR東日本 在来線 フルカラーLED(新宿/池袋/赤羽タイプ)、名古屋駅 在来線ホーム 乗車口案内、都営浅草線、西武池袋駅 フルカラーLED、大阪市交通局 ニュートラム

7 件のコメント:

  1. 青森駅の発車表シミュレーター作ってほしいです。

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  2. 拝島駅の発車標シミュレーター作ってほしいです

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  3. 阪急京都線の、種別行き先等全部自分で入力するシュミレーターお願いいたします🙏

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  4. 浜松駅のシミュレーター作って欲しいです

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  5. 台湾高速鉄道の電光掲示板を作って欲しいです。

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  6. トレイビジョンJR東日本の千代田線版を作って欲しいです。

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  7. 敦賀駅の電光掲示板を作っていただけないでしょうか?出来れば北陸本線、福井、金沢 だった時代と民営後のどちらも遊べたらいいんですけど…… 無理なお願いしてすみません🙇

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