無人駅と中間改札が設置されている阪神電車 武庫川線各駅の改札システムについて、現地へ出向いて調べてみました。
武庫川線各駅の状況
武庫川駅 中間改札あり、精算機あり
東鳴尾駅 IC簡易改札機のみ設置、券売機なし
洲先駅 IC簡易改札機のみ設置、券売機なし
武庫川団地前駅 改札機あり、精算機あり
武庫川駅 中間改札口
中間改札で改札機が設置されています。きっぷを投入すると回収されずそのまま出てきます。のりこし精算機も設置されています。
武庫川駅 中間改札口ののりこし精算機
武庫川駅出場の精算のほか、武庫川線各駅へののりこし精算にも対応しています。
<例>大阪梅田駅→190円区間の乗車券で、武庫川団地前駅までのりこし精算する場合
のりこし精算機のトップ画面には「武庫川線へのきっぷがお求めになれます」と表示が出ています。乗車券を投入すると、「当駅までの精算」「武庫川線へのきっぷ購入」の2つのボタンが表示されます。
「武庫川線へのきっぷ購入」を押すと、行き先の駅名を選択する画面になり、駅名のボタンを押すとのりつぎ金額が表示され、精算ができます。
発券された精算券
磁気解析結果です。精算に用いた原券の入場駅、入場日時、券面額が精算券にも記録されているようです。
武庫川駅 中間改札口 武庫川線ホーム側のきっぷうりば
洲先駅または東鳴尾駅から乗車の場合、券売機が設置されておらず無券で乗車することになるため、ここで乗車券を購入します。
洲先駅用、東鳴尾駅用で券売機が分けて設置されています。
この券売機で購入できる乗車券です。他の通常の乗車券と特に変わった点はないようです。
運賃表は1枚に集約されており、一部の駅で洲先から、東鳴尾からで運賃が異なります。
洲先駅or東鳴尾駅から往復券で入場する場合
洲先駅、東鳴尾駅には改札機が設置されていないため、武庫川駅の中間改札で初めてきっぷを投入することになります。投入すると乗車駅は「武庫川線」となります。
洲先駅or東鳴尾駅から往復券で入場、運賃が異なる駅でのりこし精算する場合
洲先駅→大阪梅田駅は270円、東鳴尾駅から大阪梅田駅は240円で運賃が異なります。
上記の武庫川線から入場の往復券を、大阪梅田駅のりこし精算に投入してみました。
「洲先駅から」「東鳴尾駅から」を選択するようなボタンは表示されず、実際の乗車駅に関わらず東鳴尾駅(安い方)で運賃が計算され、のりこし精算する形となりました。
発券した精算券
東鳴尾駅の改札口
ICカード専用簡易改札機ときっぷ回収箱のみ設置されています。券売機は設置されていません。
洲先駅の改札口
ICカード専用簡易改札機ときっぷ回収箱のみ設置されています。券売機は設置されていません。
ICカード専用簡易改札機(オムロン製)
きっぷ回収箱
武庫川団地前駅の改札口
武庫川団地前駅には通常の改札機が設置されています。
のりこし精算機も設置されています。
武庫川団地前駅ののりこし精算機
通常の精算も可能です。洲先駅、東鳴尾駅から乗車の場合は無券のままですので、トップ画面に表示されている専用のボタンを押し運賃を支払います。ボタンを押すと券種を選ぶ画面になり、運賃を支払います。
発券した精算券
磁気解析結果です。無券で原券が存在しなく、発駅は東鳴尾駅扱いになっています。また入場時刻は111110-111111とダミーのビット列が入っています。
洲先⇔東鳴尾間を乗車する場合
洲先駅にも東鳴尾駅にも券売機、改札機、精算機は設置されていません。この区間を乗車する場合は、車内自動放送で「乗務員に申し出て乗車券を購入」するよう案内されています。1区間だけですので実際に乗車券が用意されているのか、運賃を支払ってそのまま車外で出ることになるのかは不明です。